2013年07月24日

「矛盾」のわかりやすい例

 先日終わった大相撲名古屋場所に関して、「横綱審議委員会」の委員長が、また奇妙な事を言い出しています。
 大関の稀勢の里関は11勝4敗でした。優勝した白鵬関が13勝で、12勝した力士はいませんから、数字の上では「準優勝」にはなります。
 とはいえ、この成績は、昇進基準の「2場所続けて優勝もしくはそれに準ずる成績」ではありません。
 しかしながら、委員長氏が「全勝優勝したなら内容次第では。日本国民の願いじゃないかというのもありますし」などと、来場所での横綱昇進の可能性をほのめかす発言をしました。

 要は、10年以上、日本人の横綱はいないから、日本人大関には下駄を履かせてでも昇進させたい、と言っているわけです。
 これほど露骨かつ、稀勢の里関に失礼な話もないのでは、と思いました。
 その一方で日馬富士関に対しては、「横綱たるもの2敗までが限度。3敗くらいなら容認されると思うが」などと言っています。
 ならば、名古屋場所11勝4敗と「容認外」の成績だった稀勢の里関に横綱昇進の話をするなど、ありえない話です。
 「矛盾」の具体例として使うのには最適な発言かも、などとまで思いました。
 そして、毎度の事ながら、横綱審議委員会はどうしてこうもろくでもない人間ばかり要職につけるのだろうか、と改めて思いました。

2013年07月24日 14:45