2013年05月18日

奏の杜

 しばらく前から、津田沼駅に「奏の杜」という大規模マンションが造成される、という広告を見るようになりました。
 そして、先月あたりに、一部マンションおよび、付属する商業施設が開業した、というニュースを見ました。
 とはいえ、ここのところ色々と忙しく、電車で4分の津田沼に遊びに行く時間もなかなか取れません。そのため、見る機会はこれまでありませんでした。
 ところが今朝、雑務でその「奏の杜」のすぐ近くに行く用事ができました。
 かつては津田沼駅南口から、5分ほど歩くと、広大な畑がありました。そこを潰して、住宅地にしたのが「奏の杜」です。という事もあり、津田沼駅前にある丸善・ユザワヤのすぐ向こうに新ショッピングモールとマンションが立ち並んでいました。
 たしかに、これだけ便利な場所なら、畑にしておくよりマンションを建てたほうが儲かるのでしょう。とはいえ、そのどこにでもあるような造成地を見た時は、喪失感みたいなものを感じました。
 10数年前、夕方の津田沼周辺を歩き回り、この「千葉を代表するターミナルの一つである津田沼駅から5分も歩くと畑作地帯になる」という事実を知った時は、かなり驚いたものでした。
 そして、畑のすぐ向こうにそびえ立つ津田沼駅周辺のビルを見た時は、その対象的な風景に不思議な感動を見たものでした。
 それがもう見れないというのが、この喪失感の原因なのでしょう。
 あと、日本の人口は減少に転じています。にも関わらず、このように新たな住宅を大量に造る、という事自体にも、少なからぬ違和感がありました。

2013年05月18日 23:54