2013年06月26日

「炎上」事件

 ブログが「炎上」した人の遺体が発見された、というニュースを見ました。自殺の可能性が高いとのことです。
 遺書などは発見されていないので、因果関係の立証は不可能です。しかしながら、このような話を聞くと、やはり「ブログ炎上」という事について考えさせられてしまいます。
 「炎上」という事は「燃料」が必要なわけです。そう書くと一見、「問題となった本人の記事」が「燃料」なのでは、と思う人もいるでしょうが、実はちょっと違います。
 正確に言うと、「炎上」したのは「ブログ」でなくて「コメント欄」です。そこさえなければ「炎上」は発生しませんでした。

 ブログというものが登場した頃は、コメントは自由にできました。しかしながら、それゆえに様々な問題が発生し、後追いみたいに「問題コメント対策機能」が追加されました。
 しかしながら、そのようにコメントが制限されたからといって、特にブログが廃れるなどという事はありませんでした。また、「コメント欄を通じたやりとりによって、ブログが活性化した」などという話も、とんと聞きません。
 一方で、コメントを自由に書けるブログでは、このような「炎上」というリスクが常にあるわけです。
 つまるところ、コメント欄というのは、たいしてメリットのない割に、えらくリスクがあるものなのです。
 以前より、ブログ開設の手伝いなどをする時は、コメント欄は使わないように設定していました。今回の件で改めてそれが正しかったと思いました。
 同時に、企業などが提供しているフリーのブログなども、初期設定でコメント欄は閉じるようにしたほうがいいのでは、と強く思いました。

2013年06月26日 21:18