2013年06月23日

悪い意味で変わらない人

 一週間ほど前ですが、「ホリエモン」氏が、自分だか知り合いだかに声優のオファーが来たことをきっかけに、プロの声優を侮蔑するような発言をしていました。
 当然、プロの声優さんやファンの方からは大顰蹙を買っていました。
 自分もそんなにアニメを見ているわけではないのですが、プロの声優さんの凄さというのは、聞くたびに実感します。
 たまに、プロのお笑い芸人が本人役で出てくる、というアニメを見ることもあります。お笑い芸人さんは、普段からテレビで芸をやっているうえに、本人役なわけですから、一見、問題なく出来そうに見えます。
 しかしながら、持ちネタをやっている時はともかく、ちょっとした日常会話などを聞くと、すぐに「素人ぶり」が出てしまいます。

 そのような現実も知らずに、ちょっとオファーが来ただけで、「プロと同格」気取りになるから浅はかとしか言いようがありません。
 この騒動を見て思い出したのは、9年ほど前、当時勤めていた職場の機関紙の対談で、氏が出てきた時の事でした。
 その中で、御大層に「インターネットを使った企画」を提案していました。しかしながら、その「企画」は、既にその対談の5年くらい前から実施されていたものだったのです。その一言を見た時は、「本当にこの人、IT業界のプロなのか?」と呆れたものでした。
 その後、色々な事がありましたが、今回の発言を見る限り、頭の中はあまり変わっていないように感じました。

 まあ、この人は確かに巨万の富は築きました。しかしながら、それは虚言を重ねて投資家からかき集めたもので、「実業」によるものはほとんどありません。
 しかも、その蓄財の過程において有罪が確定したわけですし、本質的には「振り込め詐欺」の首謀者などと変わらないわけです。
 にも関わらず、そんな人が刑期を終えたら目立つ所に出てきて、こんなみっともない発言を堂々とできるわけです。
 毎度の事ですが、色々な意味で異常なことがまかり通っているものだ、と思いました。

2013年06月23日 21:53