2013年06月09日

逆注文

 職場の近くにネパールのカレー屋さんがあります。ここで仕事を始めてからずっと気になっていたのですが、何となく入らないままでいました。
 ところが先日、ひょんなきっかけで関わりが生じ、それを記念して昼を食べることにしました。
 ランチメニューを見たところ、豆カレー・チキンカレー・マトンカレーなど、この類の店の定番といえるものが並んでいます。そして、一番下には日替わりカレーがありました。
 しかしながら、日替わりの中身が何なのか書かれていません。しかも、値段も800円と高めです。
 そこで、チキンカレーを頼もうと思い、ネパール人の店員さんに声をかけました。
 ところが、店員さんはこちらの注文を聞くと、「今日は日替わりカレーが600円です。中身はチキンとゴボウです。こちらでいかがですか?」と逆注文?してきました。
 カレーでこのような注文対応といえば、大槻ケンヂさんの随筆にあるムルギーが一部で有名です。
 今はもう代替わりしているのですが、大槻さんが初めて行った時の店主は、こちらが注文を言う前に「ムルギーカレー、玉子入りですね」と言ったそうです。
 それを思い出さされた「日替わりカレー」逆注文でした。
 こんな千葉の片隅に、伝説のムルギーカレー創業者の遺志を継ぐものがいたとは、と一瞬思いました。まあ、実態は、ランチのメニューを多種作るのが面倒なので、日替わりだけにしたいから、という事なのでしょう。
 実際、筆者より後に来たお客さんに対しても、店員さんは同様の「逆注文」をやっていました。
 量・質とも、600円でサラダ・飲み物付きでこれならまあまあ、といった所でした。気が向いたら、また昼食時に入って、「逆注文」を受けてみようか、などとも思いました。

2013年06月09日 23:56