2013年05月26日

母さん助けて詐欺?

 「オレオレ詐欺」から「振り込め詐欺」に改名された、最近話題の詐欺が「母さん助けて詐欺」なる名前に改名されたそうです。
 早速、共同通信がニュースで使っていましたが、その違和感はかなりの物がありました。
 最初の「オレオレ」が「振り込め」になった経緯として、「還付金が貰えます。ついてはATMで手続きをしてください」と言ってお金を振り込ませる、という例の比率が増えたからだったと思います。
 その後、「振り込んでください」の代わりに、直接現金を授受するというパターンができたため、「振り込め」を外すことになったとのことでした。
 だから「振り込め」をやめる、というのは解ります。しかしそこからなぜ「母さん助けて」になるのか、まったくもってわかりません。
 これだと、「還付金詐欺」も「父親を対象にした詐欺」も対象外になってしまいます。範囲を広げようとしたのですが、逆に狭くなってしまったわけです。しかも、語感も変です。
 だいたい、ここまで手口が多様化してきたわけです。もはやそれを一つの言葉でくくろうとするのがおかしいのではないでしょうか。だいたい、そのような言葉をいくら作っても、被害は減っていません。
 こんな名前をつけたり変えたりするのかける労力があるのなら、その分、具体的な事例、新パターンの紹介を分かりやすく広報する工夫をすればいいのでは、と強く思いました。

2013年05月26日 23:26