2013年03月23日

全国一枚?

 今日から、首都圏・近畿・東海・福岡・札幌の交通系ICカードの相互利用が始まりました。
 それを全国4275駅を1枚で 交通系カード、相互利用始まる などという感じで、「全国を一枚のICカードで」という形で報道されています。
 以前にも書きましたが、この「全国」というのは非常に違和感があります。
 今や、ICカード乗車券は、それこそ全国各地で活用されています。しかしながら、この「全国」には、日本で始めて携帯電話での電車乗車を実用化した伊予鉄道をはじめ、ICカードを活用している各地方の交通会社並びに自治体の交通局は範疇外になっています。
 さらに言えば、3年以上前からSuicaを持っていれば、大阪や札幌のJR、さらには福岡の地下鉄にもそれで乗ることができました。
 実際問題として、Suica利用者にとっては、今回の「全国共通」は、「大阪の私鉄・公営鉄道でもSuicaが使えるようになった」というだけの話でしかありません。
 にも関わらず、そのあたりを指摘せずに各社が「全国」という言葉を濫用するのには強い違和感がありました。
 いつの日か、伊予鉄道の「い~カード」で東京の鉄道に乗れたり、道北バスの「ドゥカード」で鹿児島市電に乗れるような、本当の意味での「全国一枚」が実現する日が来てほしいものだ、などと思いました。

2013年03月23日 23:44