2010年03月15日

ICカード相互乗り入れ

[ 交通 ]

 先週末から、東日本のsuicaと、福岡で三つの鉄道事業社がそれぞれ発行している「ニモカ」「スゴカ」「はやかけん」すべて相互利用できるようになった、というニュースを見ました。
 これで、出張で福岡に行く時は電車もバスも携帯で乗れるわけです。福岡空港から地下鉄に乗る時など、大きな荷物を引きずりながら財布を出して切符を買うのはかなりの手間だったので、この「相互乗り入れ」はかなりありがたい事です。

 他にも、これまでは鉄道の乗車だけだった、東日本・東海・西日本のカードが、電子マネーとしても相互乗り入れできるようにもなったそうです。
 ここまで乗り入れが進むと、ならばどれもこれも全部相互利用できれば、と思うのですが、なかなか上手くはいっていません。
 たとえば、首都圏ではsuicaとPASMOはどこでも同じように使えます。したがって、「suicaが使える」と「PASMOが使える」は同義語です。しかし、地方でsuicaが使える鉄道でもPASMOは使えません。したがって、関東の感覚に慣れたPASUMOユーザーが、地方では乗れると思ってPASUMOをかざしてはねられる、という事が発生しそうです。
 技術的には可能なわけですから、全てのICカード乗車券が相互乗り入れできるようにすればいいのに、とも思うのですが、色々な事情があって難しいのでしょう。とりあえず、大阪出張の時も楽したいので、5年前に発表されたもののそこで止まっている、suicaとPiTaPa(関西私鉄用のICカード乗車券)の乗り入れは早く実現してほしいものです。
 ちなみに、福岡に住んでいて、よく出張で札幌に行く人の場合、ICカードは福岡のでも札幌のでもなく、suicaを持っているとどちらでも使えて便利です。これなんかも、複雑な相互乗り入れ体制ゆえの現象と言えそうです。

2010年03月15日 23:57