2012年09月15日

「ポイ捨て」という安易な言葉

 職場の近辺を掃除していると、色々なものが捨てられています。一番多いのはやはり煙草の吸殻です。職場から歩いて20秒ほどの所には煙草の自販機とそれに付随した灰皿があります。にも関わらず、そこで処理せずに路上に捨てるわけです。
 他にも様々なものが捨てられています。コンビニなどで買った飲食物の缶や包装紙なども堂々と路上に捨てられています。
 中には、ご丁寧にも飲み残しの入っている空き缶と一緒に、こちらの敷地の中に捨てていた輩もいました。その飲み残しのおかげで、袋の中は虫だらけになっていました。ここまでくると、何かこちらに悪意でもあるのだろうか、などと思えてきます。
 当たり前の事ですが、路上も建物の敷地もゴミ箱も灰皿でもありません。しかしながら、そのような常識以前の事すら知らない異常者が、世の中には大量にいるわけです。
 ちなみに、これは道路だけの事ではありません。あるイベントで会場の片付けをやっているのですが、何度注意の放送を流しても、ペットボトルの飲み残しを床に放置する輩が後を絶ちません。
 このような異常な行為に対してつけられている言葉は「ポイ捨て」です。非常に軽い名づけ方だと思います。同じ四文字で表現するなら「不法投棄」や「異常投棄」のほうが明らかに実態に即しています。
 さらに言うと、この「ポイ捨て」を「マナーの問題」みたいに扱う傾向があるのもおかしいと思います。「ポイ捨て防止ポスター」などを見ても、ほとんどが「気楽にゴミを捨てている姿」が題材です。こんなポスターを見て、「これまで『ポイ捨て』をしていたけれど、このポスターを見て、自分の過ちに気づいた。これからはやめよう」などと思う輩は一人もいないでしょう。
 やはり、この行為をやる輩は道路とゴミ箱の区別もつかない愚劣かつ非常識な人間であり、さらにそのせいで迷惑を被る人間がどれだけいるか、という事を自覚させるような掲示を作らねば意味が無いのでは、と今朝も職場近くの路上に捨てられている吸い殻やゴミを見ながら改めて思いました。

2012年09月15日 23:17