2012年09月22日

誰がためのエレベーター設置

 人形町のとある所に行く用事がありました。地図で調べた所、A6出口が一番便利とあったので、そこから出ることにしました。
 駅の表示を見ると、A6「エレベーター」と書いてあります。そして、都営線の駅構内を沿う狭い専用通路を案内に従って通ると、エレベーターの入口がありました。
 どうやら、バリアフリー対策として、新たに設けられた専用エレベーターのようです。
 それ自体はいい事だと思うのですが、非常に気になることがありました。
 人形町駅は東京メトロ日比谷線と都営浅草線が入っており、両線の改札が向かい合っています。A6出口に行くには、その改札を出て、前述したように都営線の駅構内を沿うような形で歩きます。駅だから当然ですが、その通路と都営線の駅構内の間には仕切りが設けられています。
 つまり、都営線からこのエレベーターを利用する人は、わざわざ改札まで行き、そこを一旦出た後、今通った道を戻るような形で、狭い通路を歩くわけです。
 ならば、その仕切りの所に改札口を作れば、歩く距離はかなり軽減されます。エレベーターを使う必要がある人にとっては、1mでも移動距離が短くなれば、そこの生じる労力は大幅に楽になるわけです。
 しかしながら、自動改札をひとつ増やす手間を省くため、わざわざ専用の仕切りまで作って、エレベーター利用者を大回りさせているわけです。
 今の東京都は、「沖縄県の島購入」だの「オリンピック誘致」をはじめ、無駄なことばかりに税金を使っています。その一方で、自動改札機一台を節約するために、エレベーターが必要な人に無駄な苦労をかけているわけです。
 あらためて、税金の使い方のおかしさと、弱者に対する冷淡さを感じさせられました。

2012年09月22日 22:09