2012年09月26日

奇妙な一日

 昨日から今日にかけ、ネットを見ていて奇妙な事を三回ほど感じました。
 まず最初は、大阪市長と朝日記者の「ツイッター論争」でした。市長のある行動を朝日の記者がツイッター上で批判した事がきっかけで両者の間で「バトル」が勃発しました。
 朝日の記者さんも品のない言葉を使ったり、市長氏の不倫騒動を揶揄するなど、かなり品のない表現を使っていました。しかしながら、ある意味、日本で最も品のないツイートをする市長氏に下品さで敵うわけがありません。当然ながら、それに輪をかけての品のない言葉で「反撃」していました。
 見ていた自分としては、記者の主張のほうがずっとまともだと感じました。ただ、予想通り、記者氏が今日の昼前にあっさりと敗北宣言しました。
 この結果は当然です。何しろ、朝日は社を挙げて市長氏と彼が率いる政党に対して「大本営発表」ばりの応援キャンペーンをしています。
 その状態で、社員が反旗を翻す事を容認するなど、会社レベルではありえない事でしょう。

 にも関わらず、この件について、本気で怒ったりしている人がいました。その中には、日頃自分が、その書き込みを高く評価していた人も少なからずいました。
 記者本人の意志はともかく、このような「バトル」が勃発すれば、このような結果になるのはわかりきったことです。それこそ、10年ほど前にあった、「派手な演出が好きな首相が表彰式のために来ている中、全治一年の怪我をしていてまともに歩けない日本人横綱と五体満足の外国人横綱が優勝をかけて相撲を取ったらどちらが勝つか」を予想するのと同じくレベルの「お約束」です。

 それが終わったら、今度は「自民党総裁選」が話題の中心となりました。自分的には、総裁選に立候補しているのが五人いる事くらいは知っていましたが、今日が投票日である事すら知りませんでした。
 ところが、そこで安倍元首相が選ばれると、これまた大騒ぎに。自分が40数年生きてきた経験則では、自民党総裁などになる人間はすべからくろくでもない人間です。したがって、誰がなっても全く同じとしかいいようがありません。
 しかしながら、これまた日頃自民党を強く批判している人が、この結果について怒ったりしていました。
 さらに夕方になると、その安倍氏が3,500円のカツカレーを昼食に食べていた、という事が話題になっていました。
 これは、安倍氏が選ばれる事に輪をかけてどうでもいい事です。ちなみに自分は、22日の土曜日に大学時代所属していたサークルのOB会があり、12時から16時にかけ、二つの店で飲食して5,000円払っています。
 もちろん普段は、原価70円くらいの手製弁当を食べてはいます。しかしながら、特別な日の昼飯にそれだけ使う事くらい、私ですらあるわけです。
 自分とって、安倍氏は大嫌いな政治業者の一人です。とはいえ、このような事で批判(?)する事に何一つ意味はないのでは、と思いました。
 この三つの事に対する不可解な反応を見続けたため、なんか不思議な一日となってしまいました。
 この異常事態が本日で打ち止めになることを願っています。

2012年09月26日 22:00