2012年09月19日

油汚れを洗った後にコップを洗える洗剤

 TVを見ていたら、食器用洗剤の広告が流れていました。普通、この類いの広告は、「いかに汚れがよく落ちるか」を宣伝します。ところが、その広告はちょっと変わっていました。
 まず、主婦役の人が油で汚れたフライパンを洗っています。その後、流しの陰にコップがひとつ残っていた事に気づきます。
 こういう場合、フライパンの汚れがスポンジについているので、普通は一度スポンジをきれいにしてからコップを洗うとしたものです。しかし、この広告では、そのままコップを洗っていました。しかし、そのスポンジの汚れはコップにはつきません。  これには見ていて驚きました。20年ほど前の学生時代、ホテルの厨房で調理器具を洗うバイトをしていたことがありました。通常の洗剤とは桁違いに濃い業務用洗剤を使っていましたが、激しい油汚れのフライパンなどを洗った後は、スポンジを念入りに洗ってから、次の作業を始めたものでした。
 それから20年間の技術進歩により、その問題を解決する洗剤が開発されたわけです。おそらく、何らかの方法で、スポンジについた汚れを吸着し、その後に別のものを洗っても汚れがつかないような成分が含まれているのでしょう。
 技術の進歩には素直に驚きました。ただ、それを可能にした新たな成分が、人体に何の影響もないのだろうか、というのがひっかかりました。
 そして、そこまで危険を冒すくらいなら、フライパンを洗った後、普通にスポンジをきれいにしてからコップを洗ったほうがいいのでは、と思いました。

2012年09月19日 23:27