2012年02月25日

謎のまつげ増量化粧品広告

 地下鉄に乗っていたらまつげは100本ありませんという見出しの化粧品広告を見かけました。
 そう言えば、まつげの本数なんて考えた事がなかったな、と思いながら、続きを読んでみました。すると、
アジアの女の子のまつげは、平均99.5本*。そこで、マジョリカ マジョルカ史上初5mmのファイバーをたっぷり。凄長・極太・超ふさふさに!*資生堂調べ(日本・香港・タイ、片目での本数)
と書かれていました。
 「まつげの手入れ」には何ら興味はありません。とはいえ、この文章はおかしすぎるのでは、と思いました。
 まず、「平均99.5本」とありますが、単純に考えて、これだと、アジアの女の子の半分以上は、まつげが100本以上ある、という事になります。したがって、大見出しの「まつげは100本ありません」は大半の人に当てはまらない事になってしまいます。
 さらに、その後の文章との整合性も全くありません。例えば、これが「それに対し、欧米の女性は、まつげの平均本数は200本だ。だから、この化粧品を使って、まつげを多く見せましょう」と宣伝するなら理解できます。
 しかしながら、そのような比較対象も出さずに「そこで、・・・」などと、まつげ増量化粧品を宣伝されても、自分のまつげが少ないのかどうかなど、分からないと思うのですが・・・。
 まあ、化粧品に興味がないので、それを買う人にどのような形で訴求をすべきかも分かりません。したがって、このような宣伝方法もこの業界では有効なのかもしれません。
 とはいえ、短い文章中に、二つも論理破綻している、というのはいかがなものだろうか、と思いました。

2012年02月25日 23:51