2012年02月18日

バスターミナル跡地

 夕方、仕事で晴海埠頭行きのバスに乗りました。普段は、職場の近くにある「麹町五丁目」というバス停から乗るのですが、あらかじめ調べた所、次の発車まで少々時間があります。まあ、この時間帯は一時間に一本しかないから仕方ありません。
 寒い中バス停で待つのも嫌なので、ちょっと歩いて始発の四ツ谷駅前から乗ることにしました。これなら、バスの中で発車を待つことができます。
 そこでバス停に行きました。ここからは、かつて赤坂見附・虎の門を経由して品川に行くバス、信濃町・青山を経由して品川に行くバス、そして赤坂アークヒルズに行くバスのターミナルでした。
 最盛期はそれぞれ10分~15分間隔で走っていました。したがって、ターミナルもかなりバスで賑わっていました。自分も、当時品川行きの沿線に住んでいた事もあり、よく利用していたものでした。

 しかし、2000年にそれらの路線沿線に地下鉄が開通したため、赤坂アークヒルズ行きと品川行きの片方は廃止、残る品川行きも新宿発に経路変更され、いずれも四ツ谷から消えました。
 同時に、新宿から四ツ谷を経由して晴海埠頭に行っていたバスの新宿-四ツ谷間が廃止となり、ここを使うようになりました。
 しかしながら、その本数は多くて1時間に2本で、たいていは1時間に1本です。したがって、かつての「バスターミナル」とは全く異なる寂れっぷりになっていました。
 今日、発車待ちの間、バスから外を見ていて、その変わりっぷりを痛感させられました。
 実際、2000年の地下鉄開通のおかげで、沿線の交通は非常に便利になりました。かつて住んでいた実家に行くのも、それまでと比べ、飛躍的に楽になっています。
 その恩恵には十分あずかっているわけです。とはいえ、やはりかつて愛用し、賑わっていたバスターミナルが、1時間に1~2本のバスの起点となっている、というのをまざまざと見る、というのはかなりの寂しさを感じさせられました。

2012年02月18日 23:39