2013年04月16日

装飾過剰・手間過大

 自分が最初にWindowsに触ったのは、1994年頃でした。
 当時の職場のシステムの一部にWindws3.1が入ったのです。自分の担当業務とは関係なかったのですが、ある日、仕事が終わった時、なんとなく職場を見回していたら、Windws3.1の入っているPCを操作している先輩が目に入りました。
 これまでの文字ベースのパソコンと全然違う画面がまず気になりました。しかも、その先輩は、奇妙な事をやっています。
 マウスをクリックして、何やら数字を表示させています。見ていると、クリックするたびにどんどん数字が増えています。そして、ときたま旗が表示されたりしていました。
 気になったので尋ねた所、これは業務ではなく、OSに付属している「マインスイーパー」という爆弾探しゲームとのことでした。
 数字が書かれているマスの周りには、表示されている数字の数だけ、爆弾が隠されています。その情報を頼りに、爆弾の入っている場所を特定する、というルールとのことでした。
 その明解な思考を必要とするシステムに惹かれ、すっかりハマってしまいました。
 それが、自分にとってのWindws初体験でした。その時は、まさか21世紀になったら、自分がWindwsでメシを食うような人間になるとは夢にも思っていませんでした。

 そして時は経て、我が家のコンシューマ用Windwsは95→98→2000→XP→7と進化を遂げました(※MeとVistaは未購入です)。色々と進歩する中、マインスイーパーは、3.1時代と同様に、シンプルかつ奥深い無料付属ゲームであり続けました。
 ところが、先日、Windows8には、従来通りには付属ゲームが使えない、という話を聞きました。
 調べてみたら、確かに肥大した「スタートメニュー」のどこを探しても「ゲーム」フォルダはありませんでした。
 そして、わざわざ「ストア」なるところまで行ってDLしなければならない、という事が解りました。
 そこでダウンロードしたマインスイーパーは、ルールは従来と同じでした。しかしながら、画面は大幅に変わり、やけに派手な演出がついていました。
 しかしながら、それが面白くなったとは思えませんでした。ましてや、無料とはいえ「ストア」にまで行って入手すべきものとは思えませんでした。
 あと、おそらく、無料ゲームであるにも関わらず「ストア」で入手させるのは、有料ゲーム購入に対する精神的ハードルを下げるためなのでしょう。そのような考え方にもいい気持ちはしませんでした。
 いずれにせよ、「3.1」の頃から20年近く愛用していた「気軽に遊べるWindows付属ソフトであるマインスイーパー」はなくなってしまったわけです。
 それを実感した時は、かなり寂しいものを感じました。

2013年04月16日 23:49