2013年03月01日

本音バリバリ(?)の子守唄

 各国に伝わる伝統音楽の一つに「子守唄」があります。多種多様の曲があり、自分も何種類か聞いた事があります。
 その中で、強く印象に残っているのが中国地方の子守唄と呼ばれている唄です。
 この唄の一番を意訳すると「寝た子はとても可愛い。一方、起きて泣いている子供のツラはとても憎たらしい」となっています。
 子供を寝かしつける人にとっての率直な本音と言えるかもしれません。しかしながら、それをここまで露骨に唄にし、しかもそれが何百年も歌い継がれている、というのには驚いています。
 誰か、歌詞を修正したりしようと思わなかったのでしょうか。それとも、この唄ができた頃の子守状況は本当に荒んでいて、皆、このような事を思っていたのでしょうか。
 いくら昔から唄い継がれたとはいえ、やはり子供に対して、「言うこと聞かずに寝ないお前のツラは憎い」などという意味の唄を後世にそのまま伝えるのはどうなのだろうか、と思っています。

2013年03月01日 22:51