2013年04月25日

スパムと化した販促メール

 楽天市場から来るメールについての相談を受けました。何でも、一回買い物をしたら、毎日何通もメールが来るようになって困る、との事でした。
 そこで、楽天の会員画面を見せてもらった所、唖然としました。元祖「楽天市場ニュース」をはじめ、40種類くらいのメールが並んでいたのです。相談した人も、自分が意識しない間に、10通くらいのメールマガジンを購読する設定になっていました。そして、その日の午前中だけで、他者も含め、20通くらいのメールマガジンが届いていました。
 15年ほど前、売る立場で楽天市場に関わったことがありました。その時、先方に言われたのは、商品の広告が載ったメルマガをどんどんだせば、売上につながる、という事でした。
 確かに、その頃はメールマガジンなど、珍しい存在でした。また、ちょっと買い物をしただけで、何通ものメルマガが届くシステム、なども存在していませんでした。
 しかし15年近く経った今、状況は全然違っています。大量に届くショッピングモールのメールマガジンなど、「出会い系」などのスパムメールと何ら変わりありません。よほどそのモールや店舗が好きな人でなければ、クリックすらしないでしょう。
 にも関わらず、15年前と同じノリで、大量のメルマガを配信しているわけです。建前上は「オプトイン」ですが、実際は、利用者が普通に買い物している間に、勝手に「同意した」という扱いにするという仕組みです。
 かつて、そのような仕事に関わっていた事もあり、なんとも寂しい気分になりました。
 15年前とちがい、今やここはこの日本を代表する企業グループとなっています。そこから発せら、読まれずに迷惑がられる「メールマガジン」は一日に何万通発信されてられるのだろうか、などと思いました。

2013年04月25日 23:51