2013年02月10日

額の眼鏡を探す

 何十年も使い続けられているギャグの一つに、眼鏡を額の上に退避させた人が、眼鏡をなくしたと勘違いして「メガネ、メガネ・・・」と探す、というのがあります。
 自分も最近、老眼の関係で、眼鏡をかけていると、近くて小さい字が見づらくなる事があります。しかしながら、そのような時も、眼鏡を外して手で持ちます。
 そういう事もあり、長年、眼鏡をかけているにも関わらず、「メガネ、メガネ・・・」をやったことは一度もありませんでした。
 一方、数年前から出るようになった花粉症の事もあり、外出時にはマスクも欠かせない体になっています。
 そんなある日、いつもどおりマスクをして外出したところ、やけに腹が減りました。
 そこで、コンビニでコロッケパンを買い、それを外で食べました。ところが、食べ終わった後、マスクがなくなってしまいました。
 上着やズボンはもちろん、その下に着ているもののポケット、さらにはカバンまで探したのですが、出てきません。
 まさか、コンビニの中で落としたのか・・・?もしそうなら、仮に見つかっても、床に落ちたマスクをするわけにはいかないな・・・。どこかで買い直すしかないのだろうか・・・、などと思っていました。
 そんな事を考えながら、何気なく顎に手を当てました。すると、皮膚ではなく、布の手触りがしました。
 その時、先ほどコロッケパンを食べる際に、マスクを顎にずらした事を思い出しました。
 つまり自分は、「メガネ、メガネ・・・」をマスクでやっていたわけです。そのベタすぎるギャグ(?)に、我ながら、苦笑せざるをえませんでした。そして、「額にある眼鏡を探す」なんて、実際にありえないよな、と思っていた自分の認識の甘さを思い知りました。

2013年02月10日 22:21