2013年01月25日

上手さは認めるが不快な電話営業

 仕事中にSEOの業者から営業電話がかかってきました。1万6千円払うと、うちの業種名に「千葉」をつけてググると一番上に表示させる、という売り込みでした。
 その時の口上ですが、まず「当社独特の方法で、おたくの店を検索結果の上に表示させることができます。ためしに、ブラウザの検索窓に『千葉 業種名』を入れて検索してください」と言ってきました。。
 当然ながら、検索結果に自分の職場は出てきません。何しろ、我が職場は千葉県にありますが、千葉駅から電車で20分もかかる所にあるからです。
 しかしながら、何も知らない人なら、「自分の所は全然検索されないんだ・・・」と思うかもしれません。そこで、「金を払えばここに・・・」と売り込んでくるわけです。
 このテクニックはなかなか上手いと思いました。特に感心したのは、電話口の相手に実際に検索の操作をさせることです。相手の言うがままに操作した結果、相手の言った通りの結果が出てくるわけです。
 つまり、気がついたら、相手の掌の上にいた、という感じになってしまうわけです。相手のペースに乗り易い人なら、確かにこの人の会社なら「千葉 業種名」で検索して一番上にウチの名前を載せてくれるだろう。実現したら凄いことが。それに1万6千円払うくらい安いものだ、と思わされるかもしれません。
 そのテクニックの上手さは確かに認めざるを得ません。しかしながら、こちらも素人ではないので、3秒くらい考えれば、この売り込みに費用対効果は一切ない事くらい分かりました。
 そこで、「ここは確かに千葉県ですが、千葉市中心部からは電車で20分かかるくらい離れているんですよ。そんな検索結果で一番上に来ても集客には何の効果もないんですが」とやや冷たい口調で返事をしました。
 落ち着いて考えれば当たり前の事です。たとえば、千葉駅周辺で食事をしようとした人が、「千葉 レストラン」で検索したとします。その結果、一番上に千葉駅から電車で20分離れた所にあるレストランが出て来ても、誰ひとり行かないでしょう。
 県内に数えるほどしかないようなニッチな業種なら、そのようなSEOも効果があるのかもしれません。しかしながら、うちの業種は誰が見ても、そのようなものではありません。
 それが分かっていながら、テクニックで丸め込もう、という姿勢には、かなりの不快感を覚えざるを得ませんでした。そういう事もあり、普段の営業電話対応と比べると1.5倍くらいの冷たい口調で話を切り上げました。

2013年01月25日 23:45