2012年12月14日

mixiの凋落

 数日前、どこかの新聞のアンケート調査で、大学生がよく使うSNSとして、二年前に97%だったmixiが2%までに減少していた、という記事がありました。
 新聞の「世論調査」のたぐいは、恣意的な「調査結果」を導くために、質問内容に様々な細工が施されています。というわけで、これを元にmixi利用者が激減した、とは断言できません。
 とはいえ、mixiの利用頻度がここ数年で大幅に下がったのは確かです。先日も、mixiがきっかけで始まった中学の同期会に出たのですが、皆、mixiは見なくなった、と言っていました、自分も同様です。

 原因は色々あるのですが、何よりもまず、改革(?)すればするほど使い勝手が悪くなる、という事でしょう。
 たとえば、現在のmixiは「つぶやき」を看板にしているようで、PC版でもスマホ版でも、開くとまず「つぶやき」が表示されるようになっています。
 しかし、それでは、「つぶやき」に特化したツイッターに勝てるわけがありません。
 しかも、mixiの場合、サイト内の一部ゲームに参加すると、その一挙一動が自動的に「つぶやき」として発信させられてしまう、という仕組みになっています。その結果、画面を開くと、マイミクさんがやっているゲームの進捗情報ばかりが目に入る、という仕組みになってしまっています。
 自分が一番活用していたのは「コミュニティ」なのですが、これまた、PC・スマホの双方において、極めて見づらい場所に移されてしまいました。それを苦労して探すくらいなら、必要な情報が見易い位置にある別のSNSを見たほうがいいわけです。かくして、自分もmixiと縁遠くなりました。
 他にも色々なことで、かつての「招待制」「原則実名制」などの利点をどんどん失ってしまい、現在の姿があると思います。
 かつての全盛期にはかなりお世話になっただけに残念ですが、凋落するというのはそういうものなのでしょう。自分も、反面教師にさせてもらえれば、と思っています。

2012年12月14日 23:21