2012年12月04日

デマ拡散と怖さ

 Facebookで、「超高額の宝くじが当たった。ついては、この写真をシェアした人の一人に100万ドルをプレゼントする」と言って、自分が宝くじの外れ券を持っている写真を公開した人がいたそうです。
 その結果、それを200万人もの人がシェアして広めた、とのことでした。
 シェアした人としては、「万が一本当で、自分が『当たり』だったら大儲けだし、仮にガセだったとしても、誰も損しない」と思って、そのような事をしたのでしょう。  確かに、この件においては、そのシェアによって、誰かが被害を被った、などという事はありませんでした。
 しかしながら、これがもし有害なデマだったら、どんな事になっていたでしょうか。Facebookを見たところ、何人もの「友達」がシェアしていた記事があったら、少なからぬ人はそれを事実だと思うことでしょう。
 それを使えば、かなり大規模な「誤情報拡散」も可能になるわけです。
 SNSは年々発展しています。その便利さを、自分もいろいろな形で享受しています。しかしながら、その便利さは、そのような「デマ拡散リスク」と表裏一体のものなわけです。
 この手法で、社会によって極めて有害なデマ情報を多くの人が広めてしまう、などという事態が起きたらどうなるのだろうか、と恐怖感をおぼえました。

2012年12月04日 23:46