2012年12月09日

脅迫で、「黒子のバスケ」関連作品の頒布が不可能に

[ 漫画 ]

 夏ごろから、漫画「黒子のバスケ」の作者並びに、関連イベント・同人誌に関する脅迫が相次いでいます。
 その結果、年末に行われる冬コミでも、警察並びにビッグサイトの「これまでにない強い要請」により、「黒子のバスケ」の同人誌等を販売する事が禁止となりました。
 20年ほど前、幕張メッセでコミケが行われていた際、一部の同人誌が県条例に違反する恐れがある、との事で、急遽開催自体が中止となった、という事がありました。それ以来の大事件と言えるかもしれません。
 今回、「黒子のバスケ」サークルは900ほどあったとの事です。それらの人が、年末に向けて頑張った事が、すべて水泡に帰してしまったわけです。
 自分は「黒子のバスケ」は原作もアニメも同人誌も読んだことがありません。キャラの一人の苗字を知っている程度の知識しかありません。
 しかしながら、自分は毎日、冬コミに向けて原稿を頑張っている相方を見ていました。仮に今回の脅迫の対象が、相方のジャンルであるTRPGだったら、その努力が全部無に帰していたわけです。
 それだけに、「黒子のバスケ」で同人誌を作っている方々の悔しさ・悲しさ・辛さが想像できます。

 今回の事件で最大の問題は、「不当な脅迫に断固対処するよりも、脅迫者の要求をのんで、『黒子のバスケ』同人誌愛好者を辛い目にあわせたほうが無難だ」という判断をした、警察並びにビッグサイトの考え方にあると思います。
 まあ、彼らにとっては、その900以上のサークル並びに、その何十・何百倍もいる読者のことなど、頭の片隅にもないのでしょう。
 それによって被害を受ける人の事を考えれば、警察のリソースを大幅に割いてでも、解決すべき問題だと思うのですが・・・。
 今回の事はもう決まったことなので仕方ありません。ただ、遅くとも夏コミでは、このような事が継続されないことを強く願っています。

2012年12月09日 22:50