2012年11月21日

「自然食品」蜜柑を食べる

 例年、この時期になると、相方の実家である愛媛から蜜柑が届きます。ある意味、年中行事ですが、今年は珍しく、相方からの解説がありました。
 袋の中にある蜜柑は、明らかに大きさが二種類あります。大きめのものは、普通に栽培して収穫した蜜柑との事でした。一方、小さいものは、製作者が手入れをやめた樹になったとのことでした。
 人手や年齢の関係から、全ての樹の面倒を見ることができなくなったのでしょう。そのため、見捨てられた樹は、水もまいてもらえず、実の管理もされないわけです。にも関わらず、ちゃんと実を結んだわけです。
 ある意味、「野生化した蜜柑」と言ってもいいでしょう、農薬も化学肥料も一切使われていないわけです。そう考えれば、この蜜柑は、完全なる「自然食品」といえるわけです。
 確かに身は小さいですが、食べた所、普通に甘みのある美味しい蜜柑でした。改めて、自然の力というものを感じさせられました。
 同時に、日本を代表する蜜柑の生産県において、そのような「耕作放棄」が発生している、というのは、将来の事を考えれば極めて深刻な問題なのでは、とも思いました。

2012年11月21日 23:48