2012年11月18日

半年の空白

 半年前、行きつけの床屋を変えました。別に前の床屋に不満があったわけではありません。単に、仕事が変わったことにともなう、生活圏の変化によるだけの話です。
 その、以前使っていた床屋に、久しぶりに行く事になりました。
 半年ぶりでしたが、店の雰囲気などは何ら変わっていません。しかしながら、いざ散髪が始まると、半年前とは全然違っていました。
 最初に交わす、どのように髪を切るか、という会話からして、えらく苦労しました。かつては、一言二言のやりとりで、すぐに散髪が始まったのですが、今回は、髪型を決めるだけでえらく苦労しました。
 別に、凝った髪型にしたかったわけではありません。10年位上続けている、シンプルな髪型です。パーマだの染色だのも一切ありません。
 さらに言えば、その床屋は、典型的な大衆系の店で、理容師さんと客がなじみになる、というわけでもありません。
 したがって、半年ぶりに来ようと、一ヶ月ぶりに来ようと、本来は変わらないはずです。にも関わらず、かなりのぎこちなさがありました。
 通った期間の長さは、その床屋のほうが長いのですが、短い間に、すっかり新しい床屋に馴染んでしまったようです。「慣れ」というものの不思議さを感じさせられて出来事でした。

2012年11月18日 21:07