2012年11月16日

「お通し」新概念

 居酒屋には不思議な制度があります。それは、「お通し」と呼ばれるものです。
 注文する人に選ぶ権利がありません。場合によっては、自分の大嫌いなものが出てきます。しかし、拒否権はありません。たとえ、箸を一切付けなくても、その頼んでもいない料理に、200円を越える料金、すなわち松屋の牛めし一食分の料金を徴収されるのです。こちらには、メニーを選ぶことすらでません。
 というわけで、この「お通し」は、自分にとって憎むべき存在でした。
 ところが、本日行った店は、その概念を覆すものでした。
 メニューを見ると、「お通し」が具体的に掲載されています。内容はキャベツのサラダで、150円と書かれていました。しかも、おかわり自由となっています。
 ホテルのディナービュッフェでも、気がついたらサラダバーに並ぶくらい、「生野菜大好き」人間です。その身としては、この「150円で生キャベツ食べ放題」は非常に有難い特典でした。
 というわけで、人生初となる「お通しを二度おかわり」などという事をしてしまいました。しかも、他のメニューもボリューム満点で食べきるのに苦労したほどでした。結局、二人で満腹になるほど飲み食いしながら、会計は5,000円に達しませんでした。
 味・値段の双方に満足できたうえに、「お通し」に対する考え方まで180度変わる、という凄い店でした。「この値段で経営し続けるのだろうか?」と余計な心配をしてしまったほどでした。
 それが杞憂に終わるように、頑張り続けてほしいものだと思いました。

2012年11月16日 23:53