2012年12月19日

「信者」の矜持

 数日前の選挙で、小沢一郎氏が率いる政党が惨敗しました。
 当ブログで何度かネタにはしていますが、氏には多数の信者がついています。その信心は深く、Yahoo!が実施した「世論調査」において、「組織投票」を行い、氏の政党の「支持率」を40%にしたほどでした。
 それだけ深い信仰心を持つだけに、多くの「信者」はここ数日、怒り狂っているようです。

 一番題材にされているのは「不正選挙疑惑」です。Yahoo!であれだけの高支持率を誇った教祖様が率いる政党が負けるのはおかしい。したがって、開票時に不正が行われたに違いない、という論法です。
 それを聞いたときはちょっとがっかりしました。彼らはこれまで小沢氏の無謬性を信仰していたわけです。にも関わらず、氏の敗北を認める、というのは、信者としていかがなものか、と思いました。
 ここはやはり、本当の勝利者は小沢氏だ、と胸を張ってほしいものでした。
 何しろ、今回の勝者である自民党ですが、前回の選挙より票を減らしています。また、前回の下野において、収入も減ったはずです。
 にも関わらず、大量議席を獲得したのは、小沢氏が最高幹部だった内閣が作った小選挙区制のおかげです。また、金に困らなかったのも、同様の経緯で発足した政党助成金制度のおかげです。
 そのような事例を挙げて、「今回自民党が勝てたのも、小沢氏が設計した制度のおかげだ。そして、自民党は氏の悲願である憲法改悪を目指している。つまりは、我々の勝利だ」と胸を張るのが、真の「信者道」なのでは、と思いました。
 もっとも、仮にそのような信者が身近にいたとしても、現在「不正選挙だ」と荒れ狂っている信者同様、絶対にお近づきになりたくはありませんが・・・。

2012年12月19日 23:57