2012年11月03日

真の強者?

 Jリーグ杯の決勝の清水対鹿島ををフジテレビで見ていました。フジテレビのスポーツ中継といえば、CSで東京ヤクルトスワローズの本拠地試合をたまに見ます。
 この中継、CSにも関わらず、何だかよくわからないアイドルが「スワローズ応援団」みたいな名義で出てきます。そして、定期的にアナウンサーや解説者に振られて、何の中身もない会話を繰り広げます。
 CSですらそんな事をやるフジですから、地上波では・・・とかなり不安視していていました。しかし、変なゲストなどもおらず、普通に試合を中継していました。

 それは大変いい(まあ、当然の事ではあるのですが・・・)中継だと思いました。しかしながら、番組の間、画面の上に何度も出ていた「真の強者を決定する一発勝負」という言葉は非常に気になりました。
 確かに、Jリーグ杯は、今の日本サッカーにおける三大タイトルの一つです。しかしながら、他のタイトルであるJ1や全日本選手権よりも上、というわけではありません。
 にも関わらず、このアオリだと、この試合で優勝したチームが「真の強者」で、他のタイトルを制したチームは「真の強者でない」という事になってしまいます。
 今放映中の番組が盛り上がれば、どんな嘘を書いたり流したりしても問題ない、という事でしょう。実際、サッカー中継以外の番組でも、そのような事は多々あります。細かいことではありますが、商業マスコミにおける「報道の無責任さ」を象徴するようなアオリだと思いました。
 なお、試合のほうは、後半半ばでともにPKで1点を取りあって後半を終え、延長で勝ち越した鹿島が、昨年に続く優勝を果たしています。

2012年11月03日 22:08