2012年11月01日

「ポイ捨て」教育

 朝、道を歩いていたら、小さい子どもと、祖母と思しき女性の二人連れを見かけました。子供は何かトレーディングカードを買ってもらったようです。そして、歩きながらその袋を開け、カードを見て喜びました。続いて、ごく自然な動作で袋を道に捨てました。
 それを見た祖母と思しき女性は、それを当然のように見ていました。
 何度か書いていますが、世の中には、自分の歩く周囲の地面全てがゴミ箱や灰皿だと思っている「異常者」が多々います。
 道を歩きながら足元を見れば、吸殻を初めとする無数のゴミが落ちています。中には、コンビニで買った飲食物から生じたゴミを、他人の家の軒先にご丁寧に置くような輩もいます。
 前々から、なんでそのような非常識な輩がこんなにも多いのだろうか、と思っていました。しかし、この光景を見て納得しました。
 何十年も生きている人が、目の前で孫がそのような行動をしても黙認しているわけです。幼少時からそのような「教育」を受ければ、「道=ゴミ箱」という普通に考えれば異常極まりない行為を「常識」にしても仕方ないのでしょう。
 そして、おそらくはそのまま育ち、将来は子供に同じ「教育」をするに違いありません。
 改めて、この「ポイ捨て」などと軽い言葉で呼ばれる非常識な風習の根深さを感じさせられました。同時に、「ポイ捨て防止ポスター」は、根本的な所から発想を変えるべきだ、という自説に対する確信がより強くなりました。 

2012年11月01日 23:46