2012年10月24日

厚かましすぎる「商談」

 とある所から紹介を受け、ある団体の事務所に出向いて商談をしました。社会人になって20年目になりますが、これまで行った商談には一度を除いて全て共通点がありました。それは、「打ち合わせをする双方に利益が見込める」というものです。
 一番多いパターンは、片方が金銭を支払い、それに見合った物品・サービスをもう片方が提供する、というものです。
 ただ、10数年前に一度だけ奇妙な売り込みがありました。それは、「とにかく自分に得させろ」というものでした。もちろん、そんな無意味なものを相手する必要はありませんので、丁重にお断りしました。
 そして今回の話ですが、一応、その「金銭を支払えば、サービスを提供する」という「公式」は満たしていました。しかしながら、その「提供されるサービス」は、どう考えても価値が見いだせないのです。
 対象となる「物」は見させてもらいましたが、金を払う価値は一切感じませんでした。
 普通なら、こちらの芳しくない反応を見れば、自分が売ろうとしているサービスの価値について宣伝するものです。ところが、そのような事はありません。「興味ないんですか。じゃあいいですよ」という態度に終始していました。
 約10年ぶりの経験でした。しかしながら、前回のは相手が当時自分が勤めていた所に出向いての売り込みでした。しかしながら、今回はこちらが出向いているのです。
 こちらも、紹介した人の義理もあって出向いたのですが、まさかこんな「提案」をされるとは思わず、びっくりしました。
 当然ながら、話は流れました。こちらとしては時間と交通費をドブに捨てたようなものです。まあ、時間は数十分で、交通費は数百円でしたから、その部分の「被害」は微小ではありましたが・・・。
 ちなみに、その商談先は、官民協力でやっている団体でした。自分の窓口になった人は、かなり有名な会社の名刺を出していました。にも関わらず、こんなふざけた話をしてくるわけです。
 まあ、世の中にはこんな事を堂々できる団体・人もあるのだな、という事を知ることができました。それで、無駄にした時間・交通費の元くらいは取ったと思うことにしました。

2012年10月24日 22:54