2012年10月03日

京成ダイヤ改正・後編

 昨日の続きです。ダイヤ改正概要のPDFデータの殆どは、スカイライナーおよびアクセス特急で占められていました。そんななか、京成本線関連の情報がひとつだけありました。それは、「シティライナーの運転時刻を【別紙】のように変更します」というものでした。
 その【別紙】を見たところ、半分以上が白紙でした。それもそのはず、これまで建前上7往復あった「シティライナー」はわずか1往復になっていたからです。

 この「シティライナー」とは、2010年7月に成田スカイアクセスが開業した時に誕生した特急でした。それまで京成本線を走っていたスカイライナーが新線経由に変わった穴埋めに、本線の有料特急として設定されました。
 しかし、スカイライナーと所要時間に30分も差があるため、上野や日暮里から空港に行く人は誰も使いません。
 途中、青砥・船橋・成田に止まりますが、それらの駅に有料特急で行こうと思う人の数などたかがしてています。そういうわけで、かなり低い乗車率でした。
 そのため、誕生から約半年後に発生した大地震の際に、全て運休となりました。その後、計画停電などがなくなっても、7往復中5往復は「震災に伴う節電」という口実で、いまだに運休中です。
 実際、ある日の船橋駅で、シティライナーを見かけたのですが、ガラガラでした。せっかくなので数えてみたところ、8両編成にあわせて20人しか乗っていませんでした。この乗車人数でしたら、幕張本郷と海浜幕張を結ぶ連接バスでも余裕で運べてしまいます。
 これでは「運休」並びに、1往復へのさらなる減便も当然でしょう。むしろ、よく廃止にならなかったものです。何か地元の市との兼ね合いでもあるのでしょうか。
 成田スカイアクセスの華やかなテコ入れの一方で、ついでのように発表された事もあり、より印象に残ったこの「シティライナー1往復化」でした。

2012年10月03日 21:11