2012年08月24日

イラッとくる若者言葉?

 どこかの雑誌が20代後半から30代前半の人がイラッとくる若者言葉なるアンケートを取りました。その結果、一位に輝いたのは、「オニ~」という言葉だったそうです。
 この「オニ」は、「すごく」を意味する副詞とのことです。
 これを見たときは、少々驚きました。自分は大学生の時、将棋研究会に所属していたのですが、この「オニ~」は「○○はオニ強(=○○さんは非常に強い)」という感じで普通に使われていました。さらに、当時あった将棋雑誌にも「次のこの手が鬼厳しい(=次にこの手を指すと非常に有効で、相手は大変困る)」という記載がありました。つまり、活字にもなっていたわけです。
 狭い世界だけの話だったのかもしれません。とはいえ、20年前に普通に使われていた言葉が、今になって「不快感をもよおす若者言葉」の一位になる、というのはかなりの不思議さと違和感がありました。
 あと、それ以前の問題として、自分と違う世代の流行語に「イラッとくる」という感覚および、それをアンケートで集めて世代間対立を煽るような記事を作る雑誌、というのはいかがなものか、とも思いました。
 時ととこに流行り言葉が変わるのは当然の事です。そんなのにいちいちいらついて何かいいことがあるのでしょうか。
 それよりも、「そういうふうに言葉も進化(自分的には先祖返りですが)しているんだな」と好意的に解釈したほうが、ずっと楽しく、かつ下の世代の理解に役立つのでは、と思いました。

2012年08月24日 23:05