2011年11月07日

子供の頃のヒーローが逝く

 元横綱隆の里・鳴戸親方が急死した、というニュースを見ました。この人を知ったのは、小学校の頃、新聞で相撲の星取表を見た時でした。自分の名前である「隆」の字がついている力士がいる事に驚き、それだけの理由でファンになりました。
 かなり安直なきっかけでしたが、それからはかなり相撲にハマりました。その間に、隆の里関は、大関、横綱と出世していき、ファンとしては嬉しい限りでした。
 場所中は必ずラジオの相撲中継を聞き、隆の里関の勝敗に一喜一憂していました。特に、当時のライバルであった千代の富士関(現・九重親方)に勝った時は大喜びしたものでした。その活躍を見に、当時の蔵前国技館に観戦に行った事も何度かありました。

 しかしながら、隆の里関が引退してからは、自分の「相撲ファン人生」はあまり恵まれませんでした。
 他に応援する力士ができたのですが、なぜかその力士たちは、いずれも不遇な形で相撲協会を去る結果になったのです。北尾改め双羽黒関は、親方との対立が元となった濡れ衣により、板井関は八百長疑惑により(?)年寄襲名を協会に拒否されて、いずれも廃業させられました。
 さらに、最近になって久々に応援していた力士であった朝青龍関も、未だに真相が明らかになっていない「疑惑」により引退を余儀なくされています。

 そんな中、鳴戸親方だけは、角界で部屋を経営し、弟子を育てていました。そんな事もあり、自分が応援していた力士の中では唯一、幸せな相撲人生を送っているな、などと思っていました。
 ところが最近になって、週刊誌に弟子虐待疑惑が報じられたりしました。そして、昨日までは稽古を見ていたにも関わらず、今朝になって急死した、とのことでした。
 報道との因果関係は分かりません。いずれにせよ、色々な意味で憶測を持たれそうな感じです。
 かつての事を思い出して寂しさを感じました。そして同時に、結局、自分の応援していた力士は一人残らず、不幸な形で相撲協会を去ってしまったな、などとも思いました。

2011年11月07日 23:55