2012年07月07日

iGoogle終了

 Googleが、儲かっていないサービスの終了発表をしました。これ自体は定期的に行われており、たいていの場合は、「へえ、そんなサービスあったんだ。まあ、自分は一度も使ったことないものだし関係ないや」と思うのが常でした。
 しかし、先日の発表には少々驚きました。いわゆるポータルサービスである「iGoogle」が終了する、と発表されていたからです。  このページをブラウザのホームページにしておくと、立ち上げるだけでgmailの新着・Googleカレンダーの最新スケジュール、さらにはGoogleニュースの最新ヘッドライン、さらには近所の天気予報まで一画面で確認できたので大変重宝していました。
 それだけに惜しまれますが、一方で、確かにGoogleの基本ビジネスモデルである広告収入にはほとんど貢献しないサービスではあるな、とも思いました。
 もう10年ぐらいたちますが、Yahoo!を初めとする各社が「ポータルサイト争い」をしていた時期がありました。MyYahoo!など、「開くだけで様々な情報を表示できるページ」を作成し、ユーザーにそこを「ホームページ」として登録させて「囲い込み」を狙う、というものです。
 そのため、各社が「My○○」を競って作りあっていました。もちろん、全ては「MyYahoo!」の亜流で、ヒットしたものはほとんどありませんでしたが・・・。
 その中で、圧倒的な便利さを誇ったのが「iGoogle」だったと思っています。しかしながら、もはやそれはGoogle社にとっては「お荷物」でしかなくなってしまったわけです。
 かつての「ポータルサイト競争」を知るだけに、より一層、時代の流れというものを感じてしまいました。
 ただ、iGoogleは、あと1年4ヶ月は提供されるとのことです。その間に、Googleがより便利な後継サービをを開発することを願っています。

2012年07月07日 23:07