2012年06月21日

嵩高荷物専用車両

 今月に入ってから京成で通勤しています。わずか二駅ですが、乗換駅である京成津田沼におけるホーム混雑は身の危険を感じるほど、凄いものがあります。その対策として、先日より乗る車輌を先頭車両から催行日車輌に変えてみました。
 そして、千葉線で京成津田沼に着いたところ、隣のホームに本線からの上野行きが入って来ました。もちろん、その接続については、以前と変わりません。
 ところが、目の前に止まったその上野行きの最後尾を見た時はかなり驚きました。
 そこには「嵩高荷物専用車両」という札がついています。そして、他の車輌は通勤客で立ち客もいるに関わらず、その車輌だけはあまり人が乗っていませんでした。しかしながら、その人たちは、いずれも50代を過ぎた女性ばかりでした。そしれ全員、かなり大きな荷物を小脇に置いています。同じ列車にも関わらず、他の車輌とは完全に別の空間となっていました。
 ネットなどの情報で、京成には行商専用車両があるとは聞いていました。しかし、それを実際に目にする機会があるとは思いませんでした。ちなみに、この「嵩高荷物専用車両」が運行されるのは、一日一本・この上野行きのみです。そして、関東でこのような行商の人のために特別に配慮された列車は、現在はこれ以外にありません。
 これまで毎日見てきた上野行きですが、乗る車輌を替えただけで印象がこれまでと百八十度変わってしまいました。仮に、混雑対策を行わず、いつもの車輌に乗り続けていたら、一生、このことに気づかなかったでしょう。
 ちょっと視点を変えるだけで、ものの見方が大きく変わることはよくあります。その象徴とも言えた、この「嵩高荷物専用車両」でした。

2012年06月21日 22:40