2012年06月19日

スパムまがいと真性のスパム

 以前務めていた会社の都合で、某ネット銀行に口座を作ったことがあります。それ以来、そこから毎日のように宣伝メールが届くようになりました。
 もちろん、そんなもの読んでいる暇はありません。とはいえ、件名はどうしても目に入ります。特に、その銀行は、宣伝メール件名の頭に【JNB】と自社の頭文字をつけるので、見るだけで発信元がわかります。同時に、それを見た瞬間、自動的に「見る必要のないメール」と判断するのが、もはや脊髄反射となっています。
 ところが最近、その銀行に登録していないメルアドにも、【JNB】という文字が件名につくメールが届くようになりました。
 不思議に思ってよく見てみたら、差出人がなぜか「Googleマップ」などとなっていました。
 つまり、スパムメールの配信者が「本物のメール」であるように見せかけようと、それらしい件名や配信元を騙っているわけです。
 もちろん、そんなメールに騙される事はありません。とはいえ、この「件名【JNB】」にはちょっと笑いました。ほとんどスパムと化している銀行からのメールが、真性のスパムに使われたからです。
 同じように認識している銀行ユーザーは自分以外にも多いでしょう。したがって、多くの人はその「件名【JNB】」を本物だと誤解しても、「またあそこからうざいメールが来ている」くらいにしか思わなかったのでは、と思いました。
 今後も、このようなスパムメールは増えるのでしょう。特に、買い物ページに大量の「トラップ」をしかけて、大量のメールを送りつけようとする、R社やG社を騙るスパムは増えるのでは、などと思いました。

2012年06月19日 23:17