2012年06月10日

詭弁と恥

 ある数十年の開催履歴があるイベントの運営をやりました。すると、50過ぎの人が、一つの運用規則について、「これはおかしい。かなり久しぶりに参加したが、前回はこうではなかった」とクレームをつけました。
 自分もこのイベントには20年近く参加しています。しかし、そのあいだ、ずっと同じルールでやっています。念のため、30年以上運営をやっている先輩に確認しましたが、やはりその通りでした。
 その旨を回答した所、何とその人は、嘘をついた事に対する弁解もせずに、「しかし、問題は問題だ。改善する必要がある」と言い出しました。
 あほらしくなったので、「そうですか。でもこの規則を変える必要は感じません」と答え、話を終わらせました。
 もちろん、考え方は人それぞれです。その人が、その運用規則に反対する事自体は、一つの意見だと思います。
 とはいえ、最初に「以前はこうだった」と嘘をつき、それを指摘されても、謝罪もせずに開き直るようでは、話になりません。
 いい年こいて、何でこんなみっともない事ができるのだろうか、と不思議に思いました。
 もっとも、最近のテレビでは、同じように、話に矛盾があろうと、嘘があろうと、とにかく大声で強弁する人がもてはやされる傾向にあるようです。もしかしたら、その人も、TVの影響を受けて、そのような「弁論術」を用いたのかもしれません。
 その人の態度および、その手法がもてはやされているという現状を思い、かなり暗澹たる気分になりました。

2012年06月10日 23:53