2012年03月03日

携帯電話とペースメーカーの関係

 20世紀の頃から、「携帯電話は心臓ペースメーカーに悪影響を及ぼす」と言われていました。その後、携帯電話は進歩を遂げ続け、スマートフォンの時代になっています。ペースメーカーに関する知識は持っていませんが、それだけの期間があれば、同様に「携帯電話対策」も進歩したのでは、と思われます。
 実際、2年ほど前に、総務省が携帯電話端末の電波がこれらの心臓ペースメーカ等の植込み型医療機器の機能に影響を与えないことを確認しました。という調査結果を発表しています。

 にも関わらず、電車などの公共交通機関では、相変わらず「優先席の近くでは携帯電話の電源をお切り下さい」と車内放送し、つり革の色分けまでやっています。
 何を根拠に、今でもこのようなルールを定めているのか不思議です。鉄道会社などで、総務省の発表などに対する有力な反証でも持っているのでしょうか。
 もしそうでないとしたら、惰性で続けているこの決まりは、見なおす必要があるのでは、と思いました。
 自分の問題としては、基本的に優先席には座りませんし、「携帯電話禁止ゾーン」にも行きません。万が一体調不良などで優先席に座るときは、電源を切っています。もちろん、そんな時はiPod touchや携帯をいじる余裕などありませんので、それで実害はありません。
 しかしながら、ペースメーカーを入れている人にとってはどうなのでしょうか。知り合いにはいないので、断言はできませんが、たとえ「影響はない」という情報を得ている人でも、繰り返し「優先席では」という車内放送が流れると、不安になるのでは、と思いました。
 いい加減、この問題を精査し、問題の有無の確定および、ルールの見直しをする時期なのでは、と思っています。

2012年03月03日 23:27