2011年12月26日

エレベーター公道?

 実家の近くに、崖際に建っている公的施設があります。崖の上と下に入口があるのですが、一つの入口は1階に、もう一つの入口は5階にあります。
 かつては一般人用の通路は外階段しかありませんでした。しかし、10年ほど前、大幅な改築が行われ、庁舎内のエレベーターが一般公開されました。そのため、崖の上と下の交通が大幅に便利になりました。
 そういう事もあり、このエレベーターは、公的施設が終業した夜も、動いていました。逆にいえば、この施設は、一年365日の朝から晩まで、誰でも立ち入れる状態であり、セキュリティ的にはやや難がありました。
 そういう事もあってか、先日、通りぬけ者専用の直通エレベーターが別途開業しました。これで、庁舎内のセキュリティが保てる上に、通りぬけする人の時間短縮にもなるわけです。
 既存のエレベーターは、庁舎内の移動手段を一般にも解放する、という形でした。一方、新たな直通エレベーターは、形の上では庁舎内エレベーターの増設なのでしょうが、実質的には崖の上と下を結ぶ交通手段として作られたわけです。
 関門トンネルの人道には「エレベーター国道」なるものがあるそうです。同様に、これは、「エレベーター公道」と言えなくもないな、と思いました。

2011年12月26日 23:57