2011年10月20日

関係者>>>本人?

 一昨日、共同通信が
プロ野球日本ハムのダルビッシュ20+ 件有投手(25)が今オフにポスティングシステム(入札制度)を利用して、米大リーグ移籍を目指す意思を固めていることが18日、関係者の話で分かった。
という記事を載せました。それを受けて、いくつかの新聞も同様の記事を発信しています。
 それに対し、当のダルビッシュ選手は即座にツイッターやブログで
自分自身が何も決めてないのに決定するわけがない(^_^;)共同通信社が出した記事ですが何を根拠に書いたのかな?と。報道の自由って言ったって自由には責任が伴うから。責任もって報道してほしいですよね。
と、かなり厳しい口調で否定しています。
 ところが、この「本人の反論」を共同通信は一切記事にしていません。また、商業メディアでこれを取り上げているのはデイリースポーツくらいです。
 これまでも何度か書いていますが、「関係者」というのは極めて無責任な表現です。昨年発生した同様のニュースをはじめ、これまで、「関係者の発言」を元にしたヨタ記事は山ほど存在しました。
 そして、その記事がデマだと判明しても、その「関係者」の正体は明かされません。もちろん、その責任などいっさい取りません。
 にも関わらず、正体不明の「関係者」によるメジャー移籍発言が、「本人による否定発言」よりも多くのメディアで報じられるわけです。
 品質劣化の象徴としては、非常に興味深い事例でした。この調子で、今後もますます無責任な「つくり話」を流し続けるのでしょうか。

2011年10月20日 22:27