2011年08月26日

大量売れ残りが前提?

 今日は直行の用事があったため、普段より1時間遅れての出勤となりました。行きがけに、駅の売店をのぞいたら、日経新聞が何十部も残っていました。
 普通の会社員は、もう仕事を始めている時間です。したがって、これより遅い時間に駅売店で日経を買う人などほとんどいないでしょう。
 別に、今日だけの事ではありません。普段は今日より1時間早く駅にいますが、だいたい同じくらい残っています。つまり、毎日毎日これだけ売れ残っていると考えるのが自然です。
 確かに、5年くらい前までは、毎朝会社員の何割かはこの売店で日経を買っていました。そして、電車に座っている人の多くは熱心に呼んでいました。
 しかし、それはすっかり過去の風景です。今では、電車の中を見回しても、日経のみならず、新聞を読んでいる人を見る事すらほとんどいません。
 幕張本郷だけでこれだけ売れ残るのですから、首都圏の駅をあわせれば、かなりの売れ残りになるはずです。これは、新聞社にとっても売店にとっても無駄なはずです。にも関わらず、新聞社は大量に刷り、売店は大量に仕入れて返品しているわけです。そんな無駄をやっても、お互い儲かる仕組みが存在しているのでしょうか、
 よく新聞販売店においては、売れない事が分かっているのに押し付けられる「押し紙」なるものがある、という話を聞きます。
 この「あらかじめ売れ残る事が分かっているにも関わらず、大量に駅に置かれる新聞」もその類型なのだろうか、などと思いました。

2011年08月26日 23:59