2011年07月05日

ブラックならではの技術?

 職場に、「逆SEO」の営業電話がかかってきました。初めて聞いた言葉ですが、なんでも、その会社にとってよろしくないサイトの検索順位を下げる、というサービスのようです。他にも、自社の悪口が載っている匿名掲示板をブラウザで閲覧できなくする、などといったサービスもあるとのことでした。
 初めて知った概念だけに一瞬興味を持ちました。しかし、ちょっと考えると私の勤務先には何ら利益はないことが分かりました。
 確かに、今の勤務先は業界内では大手なだけに、そのような悪口ページがあるのは以前から知っています。しかし、一定以上の規模の法人相手の商売なので、そんな所でいくら悪口を書かれても、業績には何ら悪影響はないのです。
 というわけで断りましたが、ちょっと関心を持ったので、その会社のサイトを見てみました。すると、トップページから社長氏のブログにリンクが貼られていました。それを見たところ、そこには社員を馬車馬のように考えている、ワンマン臭がにおいたつような文章が書かれていました。
 そして、最新の書き込みは操作ミスで二重投稿になり、それが半日以上残っていました。そのブログを社員は誰も見ていないか、社長に意見できるような風潮でないのでミスを指摘できないかのいずれなのだろう、と思いました。
 つまるところ、いわゆるブラック企業なのでしょう。そこが悪口系の掲示板ができている企業を探して営業をかけているわけです。もしかして、自分の会社の悪口掲示板対策に力を入れて成功した結果、それを商材にしたのだろうか、などと思いました。
 そこと「同類」扱いにされたのは、さすがに気分がいいものではありませんでした。とはいえ、奇妙な技術および、それを生み出した背景を見れたので、面白い経験をできたとも思いました。

2011年07月05日 23:58