2011年06月28日

最後に貰った教訓

 以前いた職場の人が急死した、という話を聞きました。まだ60前という事もあり、少々驚きました。
 しかし、悲しんだりか惜しんだりという気持ちは一切起きませんでした。残念ながら、その職場にいた時、彼に対して何ら好意や敬意を持つ機会がなかったからです。
 特に、入社した直後の飲み会で、異常な絡み方をされ、極めて不愉快な気持ちにさせられた事は、20年経った今でもよく覚えています。今の考え方で言うなら、明らかにパワハラというやつでした。
 他にもいろいろな「悪い例」ばかり見せてくれました。というわけで、その職場にいた間、彼は「反面教師」以外の何者でもありませんでした。
 そんな事を思い出しながら、「どんな立場の弱い相手に対しても、権力をかさにきて、罵倒したり不愉快な目にあわせたりする事は絶対にしないようにしよう。その相手は、自分が死んだ時にも悲しんですらくれないからな」と思いました。
 まあ、そのような教訓を得たのは彼の存在があればこそだったわけです。それを「教わった」という一点のみに於いては泉下の彼に感謝する事にしました。

2011年06月28日 23:11