2011年06月14日

代表取締役交代の「受益者」

 東京メトロの取締役交代が発表されました。代表取締役(以下「代取」と表記)副社長が社長に昇格する一方で、代取社長が取締役相談役となり、代取会長ともう一人の代取副社長が退任します。
 一方、新たに代取副社長になった人の前任は顧問でした。よその会社の仕組みなどよくわかりませんが、代取が三人もやめて、代わって顧問二人が代取になる、というのは一般的だとは思えません。何か大掛かりな社内抗争でもあったのだろうか、などと思えてきます。
 もちろん、いち利用者としては誰が代表取締役であろうと、社内で何が起きようとどうでもいい事です。ただ、普段からこの会社のサイトを見ている身としては、感慨深い(?)ものがありました。
 今度退任する代取社長は梅崎さんという人なのですが、この「崎」の右上は「大」でなくて「立」です。さらに、退任する代取会長は吉田さんなのですが、この「吉」の上も「士」ではなく「土」です。つまり、いずれも標準の文字コードに存在しない字を使っているわけです。
 こういう文字をサイトに表記するには、その文字だけ画像にするか、平仮名もしくは■などで表記し(「よし」は土の下に口)などと注釈をつけるよりありません。当然、サイトを作る側とすれば、かなり面倒な事になります。
 特に、「梅ざき」さんは代表取締役社長なだけに、会社の公式発表があるたびに登場していました。そして、「さき」を画像にしたHTMLファイルが作られていました。
 自分も、以前の仕事でWEBサイト担当をやっていたとき、その類の苦労をしていました。それだけに、この画像で表記された「さき」を見るたび、担当者の苦労を思って同情したものでした。
 それに対し、次期代取社長は「奥」さんで、他の新代取二人も標準文字で表記できる苗字です。それを見たときは、「これで、東京メトロWEBサイト担当者も仕事がかなり楽になるだろうな」などと、思ってしまいました。

2011年06月14日 23:57