2011年05月21日

ハイリスク・ノーリターン

 ロイターという通信社が「21日に地震、世界破滅へ」、米キリスト教徒が予言という記事を配信していました。
 なんでも21日に地震が発生し、信仰心の厚い人は天国に召されるが、そうでない人は取り残され、数カ月にわたって続く世界の破滅に巻き込まれるという。などという「予言」をしている「キリスト教徒」がいる、とのことです。
 まあ、この類の宗教家は腐るほど存在します。そして、過去、例外なくその「終末予言」を外しました。何千年もの人類史の中で、完膚なきまでに正解率0%なわけです。
 もちろん、個人の自由ですから、別に何を「予言」しようと知ったことではありません。とはいえ、この「終末予言」ほど無意味なものはないのでは、と毎度ながら思います。  仮に、予言が成就して人類が滅亡したところで、この「予言者」を褒めてくれる人はどこにもいません。何しろ、滅亡しているのです。
 一方、外れた時は、皆にボロクソにけなされるわけです。もちろん、この類の連中は「外れたときの言い訳」を語る技術は豊富に持っています。しかしながら、いくらハッタリをかましたところで、「嘘つき」のレッテルは外しようがありません。
 とはいえ、その「終末予言」に恐怖した信者からたんまり金が入る、というプラス要素が、「インチキ予言者」という蔑称を得るマイナス要素をはるかに上回る、というのが現実なのでしょう。それが続く限り、このような「ハイリスク・ノーリターン」な事を言う「予言者」は後を絶たないと思います。

2011年05月21日 00:29