2011年05月01日

「グリーン車」の罠

 電車のロングシートの両端はいろいろとお得です。他人と接するのは片方だけですみますし、脇板を枕がわりにすればかなりいい睡眠環境になります。さらに、雨が降ると、手すりが「傘掛け」になります。
 というわけで、特に雨の日に端の席に座れると、かなり得した気分になります。心のなかで、「グリーン車に座れた」と思うほどです。
 天気予報が雨との事で、今日は傘を持っていったのですが、その「グリーン車」に座れました。そこで月の頭の朝からツイている、などと心の中で喜んでいました。
 そして、脇板を枕に心地良く寝ていたのですが、寝心地が良すぎたのか、降りる駅に着く直前くらいに目が覚めました。そこで慌てて降り、その後、傘を掛けっぱなしだった事に気づきました。
 かなりくたびれたビニール傘だったので、損害は大した事はありません。とはいえ、折角の幸運気分があっという間に消し飛んでしまいました。
 「幸運」も「損失」も客観的に見れば大した事ではありません。それは分かっているものの、かなり気分の浮き沈みが激しい朝になってしまいました。

2011年05月01日 22:31