2011年04月07日

不安をいたずらに煽る人たち

 総務省が、地震等に関する不確かな情報等、国民の不安をいたずらにあおる流言飛語が、電子掲示板への書き込み等により流布している状況に鑑み、インターネット上の流言飛語について関係省庁が連携し、サイト管理者等に対して、法令や公序良俗に反する情報の自主的な削除を含め、適切な対応をとることを要請したと発表しました。
 確かに、震災やそれに伴った事件に対し、様々なデマは流れました。とはいえ、その内容は「千葉の石油会社の火災で、有毒物質が大気中に流れた。千葉で雨が降ったら必ず傘などをさして雨水に触れないように」などと言ったものです。仮にそのデマ信じた人が、小雨で傘をさしても、別に実害などはないでしょう。

 他にも、色々なデマは流れましたが、「デマが流れた」という話は聞いても、「デマを信じて被害を受けた」という話はさほど聞きません。震災がらみで最も目立った「誤った行動」は一部食料品や電池などの買い占めでした。しかしこれは口コミで広がったという感じで、ネットの影響ではありません。
 にも関わらず、なぜここまで「ネットの情報」に過敏になっているのでしょうか。不思議としか言い用がありません。
 そのため、この報道を見たときは、政府としては知られたくない何かとんでもなく危ない事実があり、それがネット経由で広まるのを防ぎたいために、先回りしてネット規制を始めたのでは、などと思い、帰って「不安をいたずらにあお」られてしまいまいた。

2011年04月07日 23:53