2011年01月07日

駅構内犯罪抑止ポスターの謎

 駅構内に掲示されているマナーや危険防止のポスターは、当然ながら、具体的な行為をそのまま絵にしています。たとえば、「駆け込み乗車抑止」でしたら、駆け込み乗車をして危険な目にあいかけた人の絵ですし、「荷物を背負うな」だったら、背負っている人の周りの人が困っている絵です。
 ところが、痴漢と駅構内暴力といった犯罪となると、とたんに抽象的になります。今日見たのは、「痴漢」がハートマークで、「暴力」が明るい家庭にひびのような効果線が入っている、というものでした。

 確かに「痴漢抑止」ポスターにおいて、「駆け込み乗車」みたいに実際に痴漢をしている図を載せたら、単なるセクハラです。したがって、「そのものズバリ」というわけにはいかないのは分かります。とはいえ、このように抽象的すぎると、何を意味しているのか分からないのでは、とも思えてきます。
 たとえば、犯罪行為をやって捕まった絵を使う、などといった方法はないのでしょうか。駅構内暴力でしたら、猛り狂っている男が警官に捉えられ、それを周りの人が呆れた表情で見ている、といった感じです。
 あと、「車内での携帯電話通話はマナー違反、でも車内で大声を出してそれを注意するのはより一層のマナー違反」という感じで、自分のしているのは正しい、という思い込みのもとで周囲に迷惑をかける人に注意を促すポスターも作ってもらいたいものだ、とも思いました。

2011年01月07日 23:45