2010年12月16日

訴訟による宣伝効果?

 二年以上前の週刊誌に「アフターサービスランキング最下位」と記載された事に名誉を傷つけられたと、ヤマダ電機が出版社を訴えていた裁判の判決が出ました。それによると、敗訴したヤマダ電機は、即座に控訴する方針を示したそうです。
 このニュースを見るまで、そのようなランキングが存在した事すら知りませんでした。逆に言えば、ヤマダ電機が裁判をしてくれたおかげで、「この会社のアフターサービスは良くない」と知ることができたわけです。

 そう考えると、ヤマダ電機にとって、この裁判はやるだけ損なのでは、と思いました。控訴するそうですが、ならばまた判決が出たとき、「ヤマダ電機は雑誌にサービスが悪いと書かれ、それに怒って裁判までやっている」という事実が再び広められるわけです。結果がどうなろうと、自社の印象を下げる効果しかないように思えます。
 普通の会社なら、サービスの悪さを報じられたら、批判された部分を改善してサービスを向上しそうなものです。そうせずに裁判をする、という事は社の方針として「アフターサービスは手抜きしていい」というものがあるのでは、とまで思えてきてしまいました。
 以前からヤマダ電機は店の雰囲気が悪く、一番近くにある家電量販店であるにも関わらず、一度も買うことはありませんでした。特に明確な理由があったわけではなかったのですが、今回の裁判のおかげで、その判断が正しかった事がよくわかりました。

2010年12月16日 00:46