2010年11月24日

アキハバラデパート跡地

 先週開業したアトレ秋葉原をのぞいてみました。4年前まであった「アキハバラデパート」を取り壊し、その跡地に建った商業施設です。
 予想していたとはいえ、その中は非常におしゃれでした。中に入っている店も、三省堂書店とか、成城石井などといったトップブランドばかりです。かつて「デパート」の中に入っていたマイナーくさい本屋や、妙にバタくさい輸入雑貨店とは180度違います。
 それだけ変わってはいましたが、3階から総武線のホームに行ける、という機能だけは、かつての「デパート」と同じでした。改札口も当時とは方向などは異なるものの、かつてと同じくちんまりしていました。
 ここ数年、秋葉原駅で降りるたびに、山手線・京浜東北線のホームを経由して改札に行く、という効率の悪い経路に悩まされていただけに、この復活は嬉しく思いました。

 ただ、それに関するビルの案内表示は非常に分かりにくいものでした。
 表示を見ると、4階の所に「総武線ホーム」と大きめに書かれており、電車の絵までついています。
 最初、「かつては3階だったのに4階に移ったのか。1階ごとの高さが変わったのだろうか?」などと思いながら、エスカレーターで4階に上がりました。
 ところが、そこは一面喫茶店で、改札などどこにもありません。ただ、窓の外から総武線のホームが見えます。どうやら、それを意識しての「総武線ホーム」表示のようでした。
 ただ、総武線に乗る人にとっては、そんな表示は百害あって一利なしです。結局、そのまま店の中を通って、下りのエスカレーターで降りるよりありませんでした。
 過去への愛着に加えてそのような目にあった事もあり、「建物だけは新しくして、中身はアキハバラデパートのままのほうが良かった」と強く思いました。

2010年11月24日 22:22