2010年10月19日

千代田線の駅番号

[ 交通 ]

 千代田線に乗りました。なんの気なしに番線案内を見たら、「4 大手町・西日暮里・北千住・綾瀬方面」と書かれた、番線・行先案内の看板に「C8~C20」と書いてありました。
 地下鉄の駅には「C10」という感じで名付けられた出口が少なからぬ駅にあります。そのため、最初は「行き先案内と出口案内を並べて記載するとは画期的だな」などと思いました。
 しかしながら、暫くして、この「C**」が、数年前から使われだした「路線名の頭文字であるローマ字と、起点駅からの駅数による数字を用いた『駅名表記』である事に気づきました。

 千代田線の頭文字は「C」のため、駅名表記も「C」で始まります。そのため、「C08~C20」などという、行先案内とも出口案内ともとれる表記がなされたわけです。
 はっきり言って、この表記、紛らわしいだけで、なんの利点もありません。たとえば、千代田線の大手町駅は「C11」となりますが、この「案内」を見て、「大手町に行こうと思っていたら、『C08~C20』という表記を見た。このおかげで、このホームに来る電車に乗れば『C11』こと大手町に行ける、という事が分かった」などと思う人は一人もいないでしょう。
 逆に、これを見たため、「C11出口」の場所を間違えてしまった、という人ならいたかもしれません。
 初登場時から常々思っていた事ですが、この「駅名を路線の頭文字と起点駅からの数で表記する」というものは、広まれば広まるほど利用者の利便性を下げるのでは、と改めて確信しました。

2010年10月19日 23:45